[canoe] 伏見港観光 (宇治川ダウンリバー下見)

Submitted byshin on土, 2014-04-12 22:45

天ケ瀬ダムから背割堤は16kmと、私の体力的に厳しそうなので 中間ポイントがないかなぁと探していたら伏見港公園がよさそう。
ダウンリバーする余裕はなかったので嫁さんとドライブ。

伏見界隈ってのは、坂本竜馬で有名な寺田屋(泊まったこともある) があったり、日本酒で有名、位の知識しかなかったのだけど、 いろいろ調べると
・もともとは巨椋池という木津川・宇治川合流ポイントに
 ある大きな池(沼?)の北端の村を豊臣秀吉が伏見城築城のために
 治水工事をした結果、城下町&港町として栄えて、
・江戸時代には京都-大阪の流通基地としての港町
・明治時代には、鉄道におされつつも、琵琶湖疏水と濠川の接続で
 水運の町として再浮上(三栖閘門完成は1929年(H4))
・とはいえ時代の流れで水運はすたれ、
 1962年の天ケ瀬ダム完成に伴い宇治川の水位が低下し、閘門ストップ
・伏見開港400年イベントで1998年(H10)に閘門と遊覧船が復活
とまぁ、ややこしい歴史を持っていたのだった


伏見港公園(30分300円&以降100円/時間,多数駐車可能)に車を止めて 早速宇治川の方に向かう。 手前の川は濠川から宇治川にそそぐ2つの出口のうちの東側の三栖洗堰で、 奥に見える2つの塔が三栖閘門、真ん中の平屋が三栖閘門資料館



三栖洗堰はなかなかいい流れをしているんだけど、宇治川と合流するところに ブロックが置いてあってすごいことになっているので下るのは自殺行為


ちなみに、三栖閘門がわの宇治川合流側からみると、閘門内の水位と宇治川 の水位が2m近く違うのがわかる。 閘門が稼働停止した理由に納得すると共に、2mも水位が上がったら対岸の グランドは完全に水没する訳で、天ケ瀬ダムの治水が要望された理由にも納得。


三栖閘門の後扉(宇治川)側から前扉(内陸)側を見るとこんな感じ。
伏見開港400年を期に、三栖閘門(もともと芝生だった)と十石舟や三十石船が復活 して、遊覧船として往復している。
ちなみにどちらでも往復1000円。十石舟は小さい代わりに遊覧距離が長いので、 個人的には十石舟の方がおすすめ
遊覧船の受付の方としばらく喋ったのだけど、その方の話では
・閘門内は国土交通省(淀川河川事務所)管轄で、
 その向こうは京都府(京都土木事務所)管轄
 閘門内はカヌーはダメ、その向こうは知らない
・実際の話、その向こうはカヌーで遊ぶ人はいる
・遊覧船は4,5,10,11月が繁忙期なのでカヌーは避けた方がいい
・8月は夕方のみの運行になるので、8月の昼間はねらい目(でも暑い)


で、そこから濠川を遡る
近鉄と遊覧船と桜を…と思ったんだけど、明らかに桜が間に合っていない。
ちなみにこの濠川は、もともと伏見城の堀として作られたのだけど、現在は、琵琶湖疏水が流れ込んでくるので流れが強い(プレイボートだと漕ぎあがる気になれない)
更に上流に進むと、濠川から離れて右側に繋がっている宇治川派流に。
この川、面白いのは、伏見港の頃は上流で取り込んだ宇治川の水が宇治川派流としてこの濠川に注ぎ込んでいたはずなのに、宇治川の水位が下がったものだから、 今は濠川から宇治川派流経由で宇治川に流れ込んでいるのだった
そうそう、ちょっと広くなっている所が三十石船のゴール。


宇治川派流からはなれて寺田屋も一応確認
以前(っていっても数十年前)よりかなり開けた気がしないでもない


で、もう少し宇治川派流沿いを歩くと、十石舟のゴールに到達。
この左岸に月桂冠大倉記念館がある。
記念館は入場料300円が必要だけど、300円の日本酒プレゼントがあったり、 (ほんの少しだけど)お酒の試飲もできる(車の人はダメ)ので、時間があれば 見学がおすすめ


観光ルールとはここで終わりなんだけど、折角なので宇治川派流での宇治川合流 ポイントまで歩くことに
途中、雰囲気のある建物を見かけた。とりあえず2つだけピックアップ。


宇治川派流、外環状線、京阪電鉄の合流のあたりには道がなかったので、 宇治川沿いの別の道からアプローチ
左端の赤レンガの構造物が取り入れ口(平戸樋門)で、橋はR24とR24の旧道


実は宇治川下りで距離の次に心配だったのが、このR24でさらし者にならないか ということと、宇治川の水はきれいなのか?ということ。
きれいというわけではないけど、特に問題なはなさそう。
思ったより流れがあるので頑張ったら背割堤までの16kmも大丈夫かも?


で、宇治川沿いを駐車場までひたすら戻る。

宇治川、なかなかいいですね。
関西に住んでいながら、まだ漕いだことないです。
是非、宇治川カヌーツーリングに御一緒させてください。
しかちゃんも行く気満々です。
近々、メール直接させてもらいます。