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給湯器故障! (エラー140)

Submitted byshin on日, 2011-12-25 07:51

給湯器が壊れてお湯が出なくなってしまったのだった。
この家に入居して11年と半年程度(入居は1999年5月)だから、まぁ、少しづつメンテナンスが必要だろうなぁとは思っていたんだけど、当然思っていただけであたふた。

  • 修理

    これが、今回の主人公となる、ノーリツの標準型給湯器(GT-2410W)
    我が家は、OMソーラっていう、太陽熱暖房&温水器を導入しているので、太陽熱で温めたお湯を一旦貯湯槽に貯めた後、貯湯槽のお湯をこの給湯器に直接入力する形態になっている。

    • 原因は温度ヒューズ不良
      早速ノーリツのサービスセンターに電話して修理を予約したんだけど、 即日は無理で翌日の土曜日昼からってことに。
      電話連絡した時に「エラーコードは?」と聞かれたし、 WEBで調べた時も、「エラーコードがリモコンに表示されて…」と書いてあった のに、我が家のリモコンは"--"が点滅するのみでエラーコードが表示されなかった。

      なんでなんだろう?と思っていたんだけど、理由判明。
      うちのリモコンは想像していた設定温度確認部ではなくて、下側の蓋を開けた時刻確認部にエラーが出るようになっているらしい。ちゃんと説明してくれないとわからないよ。

      まぁそういう訳で、エラーコードが140だって事がわかる。
      これはWEBで一番ヒットするエラーコードで、熱交換器の温度異常上昇を検出するための温度ヒューズが切断してしまったという意味。

      ちなみに、室外機の表蓋の裏側に張り付けたビニール袋にメンテナンスマニュアルが入っていて、「こんなエラーコードが出た時にはここを確認してください」とかいう情報が記載されている。
      例えば今回の場合だと、
      ⇒表示:140 過熱防止装置作動
       ⇒過熱防止装置作動(温度ヒューズ断線)、コネクタ接続不良の確認
        ⇒コネクタxxxのピンxxx間の抵抗が1Ω以下なら正常
      みたいな感じ。
      こんな面白い情報が隠れていたのを知らなかったのはちょっと悔しい。

      更にいうと、風呂リモコンをあれやこれやすると、過去のエラー発生履歴が見れたり、燃焼記録が見れたりもする。
      一部抜粋するとこんな感じ:
      通電時間 1102*100時間
      給湯燃焼時間 94*10時間
      風呂燃焼時間 49*10時間
      給湯燃焼回数 584*100時間
      風呂燃焼回数 61*100時間

    • とりあえず放置だな
      温度ヒューズの不良がわかったので、温度ヒューズを交換すれば一件落着になるはずだったんだけど、、、どうやらこの温度ヒューズは既に在庫がないらしい(部品保有期間は10年で、1999年3月製なので、購入してから2年半でこの部品は使われなくなったって事)。となると、悲しいことに本体毎買い替えってことに。なんだかなぁ。

      この給湯器には、給湯用と追い炊き用のボイラーがあって、今回故障しているのは給湯用の熱交換器なので、○△×□すると(企業秘密らしい)すると、給湯はできないが追い炊きだけできるモードに設定できて、新しい給湯器を取り付けるまでこれでごまかすことができるとのこと。
      太陽熱温水器を最大限お湯に振り分け(つまりは暖房をあきらめ)、風呂は水注入&追い炊きの使い方をすれば、朝はとりあえず我慢できる温度の水がでるし風呂も使えるってことでしばらくはこれで満足できる。
      サービスマンの方に出張料(2200円)を支払って本日は完了。


  • とりあえずサービスショップに
    このまま放置するわけにいかないから、近所のガス器具屋めぐりを開始。
    想定外なことに、この時期は給湯器交換の需要が高いらしくて、運が悪いと年内工事は無理らしい(※1)。当初は2,3店回ればいいやって思っていたんだけど、近所数件とインターネット数件にアクセスすることに。
    ※1 (1)寒暖の差で温度ヒューズが断線しやすいこと、(2)給湯器の経年劣化をこの寒波で実感すること

  • 次候補検討中…
    ガス器具屋で頂いたカタログを見て(10年振りに)ガス給湯器の勉強。
    数社のカタログを入手したんだけど、やっぱりソーラー系はノーリツが強そう

    • 標準タイプがなくなった
      まずおののいたのは、標準がなくなっていたこと。 10年前は、(かなりいい加減に書くと)
      給湯 給湯だけ
      標準 給湯+追い炊き
      (セミ)オート 標準+お湯張り
      フルオート オート+自動水位調整
      みたいなラインナップになっていて、標準給湯器と、サーモスタット付定量止水栓のペアで運用していたんだけど、この標準給湯器というタイプがなくなっていることがわかり愕然。

      そういえば、2003年頃のOMソーラの掲示板に、「「20号以上のソーラー対応の標準給湯器は生産中止になった」と知らせが入ったのです(16号なら辛うじて入手可能だそうです)」ってな記事があったなぁと思い出す。
      もしかしたら、この標準廃止に同期して、温度センサーの形式が変わってしまったのかもしれない(推測)。

      という訳で、一つランク上のセミオートがターゲットに。

    • 結果スカイブレンダーが必須に
      10年前の標準は、"ソーラー対応"といって、太陽熱温水器を直接接続できるようになっていたんだけど、オートはお湯張りの為に給湯器直前に貯湯槽のお湯と水道の水を適度に混合させるスカイブレンダーというものが必要になる(これがポンプなしで5万円、ポンプ付で8万円もするんだよなぁ)
      お湯張りなんか使わないのでスカイブレンダーなしができないかなぁとノーリツのサービスセンターに質問したんだけど50度以上の入力があるとエラーになるんだそうな。
      まぁ、10年前のスカイブレンダー(SKB-100)は、何が何でも(お湯が60度で40度の水を出したくても)一旦30度以下に下げてから給湯器に入力するという暴挙仕様だったんだけど、現在のスカイブレンダー(SKB-200)は改善されている(でも50度で上限を設けているような気がする)ので、問題はコストと、部品点数増加による故障率増加かな?

    • エコジョーズの選択肢もある
      あと10年前になかったのがエコジョーズ。
      排気熱を再利用することでガス使用量が15%良くなり、更に、大阪ガス(地域によって違う)では、エコジョーズ料金で5%ガス単価が安くなるとの事。

      ただ、夏は主にガスレンジのみ、冬はガスレンジと給湯関係にガスを利用する我が家のこの数年実績を見ると、最低料金(これをガスレンジ代と仮定)が1184円、平均料金が2963円だったので、10年間壊れずに動くとして、
      ガス効率化による費用削減
        (2963-1184)円*12ヶ月*10年*0.15=17,779円
      エコジョーズ契約による費用削減
        2963    *12  *10  *0.05=32,025円
      合計                49,804円
      とまぁ、10年間で5万円しか変わらない。それに対してエコジョーズ給湯器の差額は定価ベースで10万円(多分購入価格ベースで5~6万円位)と、ガス代が急騰しなければ費用的には意味なし

      とはいえ、社団法人日本ガス石油機器工業会が、 2013年3月までに主要なガス給湯器をエコジョーズに切り替える宣言をしているので、メンテナンス部品供給を考えるとエコジョーズの方がいいのかなぁと思ってみたり
      ※もう少し調べると、マンション等排水ラインを確保できない(エコジョーズは排熱利用の際に排気から出てくる水を排水する必要があるのだ)所向けに従来型が(カタログには掲載されなくなるかもしれないが)当面ラインナップされるとの事

    とまぁ、決めることが沢山あって面倒
    しかも高いし…予想外の出費に痛い

  • 折角なので解体調査
    何もすることがないので給湯器の中を観察してみた。
    本当は自分で取り付け含めてやってみたかった(東京ガス以外の都市ガスは推奨はしないけど自分で工事しても罰則はないらしい…火災等の事故が発生して近所に迷惑をかける事を考えたら業者さんにお願いするのが素直)ので、できないとしても構造理解位はしておきたいと思って。


    これが、給湯器の表蓋を外した状態
    手前側の銅板で囲まれたエリア(熱交換器)が追い炊き用の燃焼室、奥側のそれが給湯用の燃焼室で、熱交換器を囲む黄色い配線が今回問題になった温度ヒューズ。
    温度ヒューズの末端はコネクタ(写真でいうと青色のやつ)で接続されていて、反時計回りに、本体基盤~黒コネクタ~青コネクタ~給湯側温度ヒューズ~青コネクタ~濃い青コネクタ~追い炊き側温度ヒューズ~白コネクタ~白コネクタ~本体基盤で、つながっている。面白いのはそれぞれが違う形状になっていたり、オスメスの順序を変えることで危険な工事(短絡処理)ができなくなっていること。

    給湯側熱交換器のあたり。

    可逆的に取り外しをしたかったんだけど、面倒だし、そもそも壊れていいるんだからってことで、真ん中で切断して温度ヒューズを取り出したのがこれ。
    取り出してみると思ったよりも長い。

    でもって、温度ヒューズの断面がこれ

    WEBで検索すると、給湯器の温度ヒューズは、
    • コンデンサの様な形状のパーツを数珠つなぎにつなげた配線を
    • 熱交換器の一部の面のみに
    取り付ける形になっているんだけど、この給湯器は、
    • 配線自体が温度ヒューズとなっていて、
    • 給湯用、追い炊き用それぞれの熱交換器)の周りを2周する形で、
    • 配線がずれないようにクリップできちんと位置固定
    されていることがわかる。
    安全性の面ではさすが!なんだけど、温度ヒューズの交換の為だけに熱交換器を解体しないといけないので修理担当者泣かせ。まぁ、安全性とメンテナンス性のトレードオフなんだろうけど。

    切断個所に対応する熱交換器部を目視したんだけど、特に異常なし。
    本当に部品劣化だったみたい。もったいないなぁ

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